高等部 前期産業現場等における実習

公開日 2023年07月11日(Tue)

 高等部では,6月7日(水)~13日(火)の期間(標準学級)と,6月12日(月)~23日(金)の期間(のびのび学級)で,産業現場等における実習及び校内実習が実施されました。実習の様子や感想等を御紹介します。

 

A課程の校内実習 高等部2年 Mさん

Aさん

 校内実習では,エクセルを使って文書作成をしました。エクセルは,表の作り方が難しかったけれど,私の目標としていた「分からないことがあったら先生に聞いて間違いのないように丁寧に作成すること」ができたと思います。エクセルの使い方を教えていただき,使い方を覚えることができました。

 

A課程の校内実習 高等部2年 Kさん

Bさん

 直線をはさみできれいに切ることはできたと思いましたが,丸い形を切ることが難しかったです。普段の生活ではさみを使うときは,きれいに切れているか確認して作業に取り組みたいと思います。また,作業の後に,失礼な態度で先生と会話してしまったので,もっと敬語を学んで,正しいマナーを身につけたいです。

 

C課程の現場実習 高等部3年 Aさん

Cさん

 今年度いよいよ卒業学年となるAさんは,南九州病院から進学しています。卒業後退院した場合の進路先を考えながら,「こひつじ園(生活介護),「hopen(就労継続B型)」,「グループホーム晴町」の3ヵ所で現場実習を行いました。

 感染症流行のため,事前学習ができない中での実習となってしまいましたが,「自分の気持ちや意思を伝える」や,「楽しく過ごす」,「利用者さんと話をする」など,社会的な自立に向けた目標をいくつか達成することができました。また,実習を通して本人の中には,「仕事をしてお金をもらう」ということに課題を感じることもあったようです。

 生活面での自立に向けては,初めてのグループホーム利用で,2泊3日の短い期間ではありましたが,ホームの約束を守りながら楽しく過ごすことができたようです。

 実習が終わり,本人が感じた課題を学校で振り返り,課題に気付くことができました。これから後期実習や卒業後に向けて学校でできることをしっかりサポートし,次につなげていきたいと思います。

 

D課程の現場実習 高等部3年 Yさん

Dさん

 現場実習は,「ゆめいろ」に3日間行きました。「ゆめいろ」は2回目の体験とあって,初日からあまり緊張は見られず,スタッフの方の言葉掛けに笑顔で応じることができました。午前中は体調に合わせてベッドやバギーで過ごしました。体調は安定しており,リラックスして過ごすことができたようです。午後は余暇の時間があり,さまざまな活動がありました。Yさんが参加した日は,「色当てゲーム」や「かえる探しゲーム」,そして「ダンス」と盛りだくさんでした。Yさんは,スタッフの方と協力しながら一生懸命に腕を伸ばして絵カードを取ろうとしたり,かえるを見付けようと辺りを見回したり,とても楽しく活動していました。時には興奮して涙も流し,充実した時間を過ごしている様子でした。

 実習を通して,学校以外の生活にも目を向けられるようになりました。今後も,学校や校外での学びを通して,一歩ずつ大人への階段を上っていってほしいと思います。

 

D課程の校内実習 Kさん

Eさん

 Kさんにとって初めての2週間の校内実習でした。朝礼から作業体験,余暇活動,終礼まで,一日の流れを知るところからのスタートでした。「手元を見て作業をする」という目標を立て,紙ちぎり,ミキサー,紙すきのすべての工程に落ち着いて参加しました。紙ちぎりの工程では,右手でシュレッダーに紙を差し込み,左手で棒スイッチを操作したり,紙すきの工程では,型にネットを置いてセットしたり,10秒間両手で押さえて水切りをしたりするなど,手元を見ることを意識しながら,意欲的に作業に取り組んでいました。また,体育や音楽のレクリエーションや感触遊びでもいろいろな活動に挑戦し,充実した二週間を過ごすことができました。

 実習期間中,粘り強く作業に取り組み,称賛されてうれしそうな表情をする場面がたくさん見られました。今回の経験や達成感を後期の実習やこれからの生活にも生かしていってもらいたいです。