高等部 前期産業現場等における実習

公開日 2022年07月12日(Tue)

 高等部では,6月8日(水)~14日(火)の期間(標準学級)と,6月13日(月)~24日(金)の期間(のびのび学級)で,産業現場等における実習及び校内実習が実施されました。実習の様子や感想等を御紹介します。

 

A課程の現場実習 高等部2年

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 初めての校外実習で,生活介護の福祉サービスを体験し,施設の方々や利用者のみなさんと直接かかわることで,自分の将来の可能性や手段をたくさん見つけることができ,今後自分にはどのような選択肢があるのか勉強することができました。今後の課題としては,今回以上に自分自身のことを上手に相手に伝えられるように日々意識をして,どのような場所に行っても,誰にでも支援をお願いできるようにすることです。そして,これから先,もっと様々なサービスや施設を体験して,自分にとってどんな場所・環境が合っているのか把握したいです。今回の実習で経験したことを糧に今後の実習も頑張りたいと思います。

 

C課程の現場実習 高等部2年

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 今年度,初めての現場実習を経験しました。就労継続B型事業所「セルプあいら」の3日間の実習で,クッキーやパウンドケーキのラベルを切ったり,貼ったりする作業を体験しました。
 ラベル切りでは,余白の切り残しをスタッフの方と確認しながら,根気よく丁寧に切ろうとする姿がありました。
 施設ではクラブ活動も設定されており,利用者の方々と一緒に,色々な楽器を使って楽しく合奏することができました。
 実習先で食べた昼食も美味しかったようで,実習の感想を尋ねると,真っ先に「ごはん,おいしかった。」と答えました(*^_^*)
 初めての場所で初めての人たちと過ごしましたが,担任や看護師,ご家族の心配をよそに,不安な様子もなく,また,体調を崩すことなく落ち着いて3日間を頑張り抜くことができました。
 今回の実習を振り返り,見えてきた課題の解決に向けて,これからも一緒に取り組んでいきたいと思います。

 

D課程の現場実習 高等部2年

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 今年度は2年生となり,初めての現場実習に参加しました。姶良市にある「生活支援事業所カラフル」がMさんの実習先でした。
 初めての校外での実習ということで少し緊張した様子も見られましたが,初日からスムーズに施設に入ることができました。作業的な活動では,玉ねぎの皮をむくことに挑戦しました。はじめはどのようにすればよいか戸惑っていましたが,担当の方と一緒にむき始めの場所を確認し,むく枚数を決めることで,見通しをもって,意欲的に取り組むことができました。また,他校生がむき終わった玉ねぎを手に持って,眺める姿も見られました。午後からは,地域を知る目的で,車椅子に乗って,施設周辺を散歩しました。大好きな車を見たり,風を感じたりしました。自分から,他の利用者の方に近づいて行って,自己紹介をしたり,事業者の方に「これがしたい」「こっちに行きたい」と自分の気持ちを伝えたりと関わろうとする姿も多く見られ,改めてMさんの人懐っこさや明るさを感じることでした。
 今後は,今回の産業現場等における実習をしっかりと振り返り,学校生活や家庭生活に生かしていってもらいたいと思います。

 

D課程の校内実習

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 D課程では,1年生と校外実習日以外の2・3年生が校内実習を行いました。校内実習では,校外実習同様に卒業後の生活をイメージしながら,午前の「活動1」で「紙すき体験」などの協働的な活動,午後の「活動2」で「シャボン玉遊び」などの余暇的な活動を行いました。
 「活動1」の「紙すき体験」では,全員が真剣な表情で紙を漉いたり,ボタンスイッチを使用してミキサーを回したりしました。また,「生活に役立つものつくり」として,自分たちで漉いた紙で,暑中見舞い用のはがきを作成しました。
 「活動2」では,笑顔で楽しみながら,色の付いたシャボン玉を紙に吹き付けて絵を描いたり,小麦粉で作った粘土で動物の模型を作ったりしました。
 今回の校内実習をしっかりと振り返り,今後の学校生活や家庭生活,そして卒業後の生活に生かしてもらいたいです。