高等部 前期産業現場等における実習

公開日 2024年08月08日(Thu)

 高等部では,6月12日(水)~18日(火)の期間(標準学級)と6月17日(月)~28日(金)の期間(のびのび学級)で,産業現場等における実習及び校内実習が実施されました。実習の様子や感想等を紹介します。

「A課程の現場実習」高等部3年 Aさん

 現場実習2 (2)

 私は,就労移行支援事業所SmileLifeで5日間実習を頑張りました。私は,この実習で四つの目標を立てました。一つ目は,いろいろな作業に自発的に取り組むこと,二つ目は,周りの方々と協力して作業ができるように,積極的にコミュニケーションをとること,三つ目は分からなかったことは早めに質問をして早期解決を目指すこと,四つ目は,手指訓練や歩行訓練の課題を把握し,今後の生活に生かすことでした。実習の5日間で,この四つの目標は達成できたと思います。しかし,新たな課題が見つかりました。私は初日,緊張もあり,全力で頑張ろうと思いすぎて休憩が短すぎることがありました。私の強みでもあり,弱みでもある,「集中したら休憩を忘れ,作業に没頭する」という悪い癖が出てしまいました。今後は,そのようなことをなくすため,作業に取り組むときはタイムスケジュールを決めて,効率的に行うことを意識していきたいと思います。

「C課程の校内実習」高等部1年 Bさん

現場実習2 (1)

 初めての実習は10日間ずっと一人での校内実習でした。朝礼も終礼も,準備も片付けも,そして製品作りもラッピングも全部一人で取り組みました。

 実習で初めて取り組んだ作業鋳込みです。湯飲み,フリーカップ,一輪挿し,小鉢といろいろな形の石こうの鋳型に泥しょうを流し込み,作ってはきれいに拭き上げる作業を午前中の作業【機種依存文字】で繰り返しました。午後の作業【機種依存文字】では,作業学習で作ったドーナツをかたどったソフト粘土を,製品にしていく作業に取り組みました。メッセージカードのスタンプを押したり,ラッピングをしたりする作業も手順をすぐ覚え,どんどん進めていくことができました。

 担任の先生と一対一で過ごす時間が長かったですが,集中が持続できる時間も長くなり,体調を崩すことなく,報告や依頼の言葉も伝えながら2週間の実習をやり遂げることができました。

 実習で身に付けた力や可能性は,これからのいろいろな場面で発揮していくことができると思います。さらに高校生らしく成長できた2週間でした!

「D課程の現場実習」高等部2年 Cさん

現場実習3

 高等部2年生になると,卒業後の進路をイメージした施設等での現場実習が実施されます。今年度2年生のCさんは,日頃から利用している「株式会社はなうた 通所支援事業所はなうたハレノヒ」で初めて現場実習に参加しました。

 実習前に体調を崩し,心配する中で始まりましたが,Cさんのことをよく理解されている施設だったことで,安心して実習に参加することができました。日中の活動では,ストレッチポールで体を伸ばしたり,大きな絵本の絵カードを剥がす手指活動にも取り組んだりして頑張っていました。また,特殊浴槽での入浴も体験しました。ハレノヒさんには卒業生の利用者さんもおり,先輩たちと関わり合う様子も見られました。

 Cさんにとってアットホームなハレノヒさんでの実習は,笑顔でおしゃべりも多く,楽しく参加することができました。今回に実習を受けて,後期の実習先についても本人・保護者と一緒に考えていきたいと思います。